姿勢の見方

姿勢では、重心や歪みの癖などを把握します。

姿勢から骨や筋肉の状態を大まかに確認します。

正面では筋の状態です。
縮み上がった部位は筋緊張、下がった部位は筋の緩みを示します。
たとえば手の甲が見えるなら大胸筋の萎縮があり、頚椎の前傾や肩コリになりやすくなっています。
この悪化が腕から指に広がると、バネ指なども生じます。
膝と爪先が外に開いたO脚なら、中殿筋の萎縮と膝の内側に痛みが出ている可能性があります。
逆に内に入ったX脚なら、腓腹筋の萎縮と膝の外側が痛む可能性があるといった診断のヒントが得られます。

横からは重心線で、「耳の穴ー喉ー大転子ー膝ー踝」が作るラインに注目します。
これらが直線上にない場合は、どこかに歪みがあります。
背骨はS字構造で、腰椎は前方に湾曲し、胸椎は後方に湾曲して前方は肋骨が覆い、頚椎は前に湾曲することで重心を安定させています。
人体はこれら背骨、骨盤の傾き、手足の各パーツが相互にバランスを取ることで成立しています。
1つの異常に対して全体でバランスを取ろうと無理をするので不具合は波及する傾向にあり、放置すると変形が慢性的します。
大きく次の3タイプがあります。

正常
背骨が自然なカーブを描き、重心線が直線上にある状態です。

平背型
仙骨が後方に倒れてその上にある腰椎も後方寄りになるので、腰の前方湾曲が消失して真っ直ぐになった状態です。そのため胸椎を丸めてバランスを取ろうとして猫背になります。頭蓋骨も前に出て、それを支える頚椎7番あたりが後方に変位するのでここに負担がかかります。その結果、腰痛、僧帽筋が緊張して頭痛、五十肩、腕の痺れが生じやすくなります。日常のパソコン作業や腹部の肥満による前方重心の人に見られます。

湾曲過剰型
仙骨が前方に倒れて、背骨の湾曲が過剰に生じた状態です。腰椎の前弯が強まり、すぐ上の胸椎でバランスを取ろうとして後弯が強まり、頭は前傾でバランスを取ろうとします。
重心が前方にあるので腰痛、首肩コリが起こりやすくなっています。