うつ伏せでの触診

まずうつ伏せで、背中側で私が見ているものをまとめます。

次のような所に注目しながら頭から足まで触れて、大まかに状態把握します。
筋肉と内臓は神経を通じて相互にフィードバックしながら人体を運営しているので、背骨を中心に左右のバランスを観察します。

* 頭部
中枢神経系の異常が現れやすい部位です。
まず延髄に近い外後頭隆起付近は最重要部分で、ここの緊張は全身に影響します。
他に頭皮の緊張、耳周囲のリンパ(後頭、耳介前・後、扁桃、顎下)の腫れ、不眠に関わる乳様突起下の緊張などをチェックします。

* 首
首は頭から腕を含めた広範囲に関連します。
頚椎周囲を摘むようにして降りて、肩周りを見ます。
頚、肩の凝りは、脳へ伸びる血管の詰まりにつながるため、脳溢血や狭心症の予兆になります。
頚部に緊張があるような場合は、側臥位で胸鎖乳突筋や胸筋を確認します。

* 背中
脊髄と内臓は自律神経を介して繋がっています。
上位胸椎は心・肺、下位胸椎は胃腸・肝、腰椎と仙骨は腎・膀胱・生殖器と関連するなど、背骨の歪みは繋がりのある内臓や運動器の血流障害を反映しています。
土台である仙骨を出発点にし、督脈を辿りながら背骨の歪みや筋の緊張部位を探ります。
主訴に応じて腰のCVA角、臀部や大転子、膀胱経、肩甲骨周辺の反応も調べます。

* 下肢
下肢では膝下や足首に枕を置くなどして膝関節を保護し、大腿、膝裏、下腿、アキレス腱や踝の周辺、足裏などを診ます。
接地面である足裏の緊張、重心を支える踝付近の距骨の違和感も重要です。