膝痛の治療

膝痛

膝は骨と関節、筋肉でできていますが、痛みが生じるのは主にスポーツなどで強い損傷を受けたときと、姿勢の歪みで重心バランスが取れていない時などです。
症状は痛み以外に、熱が出たり、水が溜まったりします。

スポーツ外傷が原因の場合は、筋が骨にくっついた腱の部分にダメージが来ることが多いです。
スポーツごとに傾向があって、バスケットなどのジャンプを多用するスポーツだと膝の皿の下の腱、マラソンだと外側の靭帯など損傷します。

姿勢の歪みの原因だと、重心が足に降りていかずにどこかに偏っているので、膝周りの筋、特に内側の筋が痛んでいることが多くみられます。
治療では姿勢や触診の感覚をヒントにしながら膝の内側から下、膝の外側から下、膝上、膝裏、そして関連する部分、たとえば足首、足裏、太ももの裏、お尻、鼠径部、腰なども見ていきます。
一箇所をかばったときに生じる重心の歪みは他の部分に影響していることが多いからです。
こうした部分をフォローすると治りが早くなり、全体的な調子が良くなります。

治療室でよく見かけるのは、関節にやや変形が出ていてO脚気味の方で、膝の内側に強い痛みが出ている方です。
こうした場合は、太ももの筋に原因があることが多く、ハリで劇的に痛みが減り、治療回数も少なくてすむので、とても喜ばれます。

次に多いのが関節近辺に原因があるケースです。
この場合は慢性化していることが多く、関節に加えて周辺の様々な筋を調整しなければならず結構時間がかかります。
しかし一回ごとの治療で確実に良くなっていることが実感できるので、完治を目指してがんばることが出来ます。

他に原因のわかりにくい膝痛もあり、これらは時に難しい治療となります。
「ここ」という痛んでいる場所を指差せず、ぼんやりと膝全体が痛むような場合です。
このようなケースでは膝以外に原因があることがあります。
治療室で時々見かけるのは鼠径部や太ももの内側の筋が血管や神経を圧迫していたり、胃腸などの内臓から来る反射痛のようなケースです。
これらは筋肉の張りのような目安になるものが少なく、触診で原因を特定するのが困難で、治療室では気の流れを追いながら治癒にあたっています。
しかし時間がかかる上に、主観でも治癒に向っていることを確信しにくいので治療を継続することが難しく、予後の説明も含めて、今後も課題があるなと感じています。