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スウェーデン人雑感

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スウェーデン人はシャイで集団としてのまとまりが強いという点が、日本人と似ているといわれています。
確かに自己主張は少なく、静かで、シャイということは感じました。
また家族間も仲が良いようで、成人してからも頻繁に行き来していてまとまりの強さを感じました。
ただそれらを支える土台部分は日本とは異なり、気質としての強い独立心と、責任や義務というく意識があるようでした。
特に感じられたのが男女の完全な平等、そして社会システムの公平さです。

男女は家庭生活や仕事の面で完全に平等で、そのことから離婚やパートナーチェンジには自由と寛容さがあるようでした。
私がお世話になっていた知人女性は、離婚した旦那の持ち家を半分相続し、そこに新たなパートナー男性と事実婚をしていました(前の旦那さんは海外に移住)。
そして私が滞在中に、そのパートナー男性の兄家族が遊びに来たのですが、兄さんはもう40代なのにアイスラッガーができそうなモヒカンスタイルでもみ上げの所だけ長髪、アイスランドに留学が決まったという優秀な15歳の娘さんは真っ赤に染めた赤毛で鼻ピアスで、パンクスタイルはスウェーデン発祥なのかと思ってしまいました。
後で聞いたのですが、お兄さんは3度目の結婚で、娘さんは今の奥さんの連れ子だそうです。
でも家族として仲がいいみたいで、見知らぬ外国人である私に対してもとてもフレンドリーでした。

そして企業の労働時間は厳格に定められ、残業は基本的になく、どうしても必要なときには割増賃金を払わなければならないとのことで、ブラック企業などは犯罪行為でありえないようです。
また消費税は25%と高額ですが、生活必需品は6%、食料品も12%と安い税率に押さえられているので自炊などで質素に暮らせばお金は抑えられ、また教育費や医療費、失業手当や老後の年金などのベーシックインカムが完備されているので、これらセイフティネットが支えてくれる安心感は非常に強いようです。

そんな感じで、ドイツと共にスウェーデンは日本人にとって居心地良く感じる国だと思いました。
実際にヨーロッパでの人口割合での日本人居住者数はこの国がトップとのことでした。

スウェーデン・ハウス

今日はスウェーデンの家について。
日本に「スウェーデンハウス」というハウスメーカーがありますが、まさにそのような感じの色使い、雰囲気の家を多く見かけました。
赤、白、青など原色をメインにしながら、扉やドアの部分だけ色違いにするなどして、スタイリッシュという言葉がしっくりくるようなものでした。

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スウェーデンでは知人の家に滞在しました。
デンマークに近い、南部のローカル線を鉄道で移動し、こじんまりとした駅に着きました。
周辺にはスーパーと電気店がある小さな駅です。

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そこから徒歩10分くらいの所に知人の家はありました。
築100年以上という歴史を刻んだ建物ですが、修繕が行き届いていて、きれいで居心地の良い家でした。

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上の写真は私が泊まった個室です。
2Fにあり、この階には他に2部屋と洗面所とトイレもありました。
そして1Fはダイニングキッチン、個室2つに、温室、ユニットバスがありました。
各部屋が広めにとっていて、ゆったりとしていました。

ヨーロッパでよく聞くのが、家は財産であるということです。
日本もそうだと思いますが、日本の場合、建物は建てた瞬間から中古になってその価値は下がり続けて耐用年数20年とか、30年で減価償却で価値がゼロになるとか言われます。
スウェーデンやデンマーク、ドイツなどでは基本的に家の値段が落ちることはありません。
皆、財産になると思って投資目的で購入し、売却時は少なくとも1.5倍以上で売れることが多く、修繕をキチンとやれば資産価値は下がらないそうです。

日本ではあえてスクラップ・ビルドで建設を推進することで経済を回そうという意図があるのだろうと思います。
しかしこのことは建設業界周辺は良いのですが、数十年のローンに縛られ生涯をかけた高額な買い物をする国民からするとたまったものではなく、ある種の利権として機能していることを伺わせました。

他にも海外という視点から日本を見ると、見えない規制というものを感じることがよくあります。
規制はしばしば既得権と結びついていて、私がいる医療業界もそうですし、建設、農業、音楽などは相当強固なものがあると思います。
これらは鎖国して生きて行くのならそれなりに経済も回るし有効な政策になると思うのですが、ひとたびグローバルという形で外との競争になると、規制と保護は容易に弱点へと変わります。
保護された業界は海千山千の海外勢とがっぷり四つに組むと中々勝てないでしょう。
TPPという黒船の接近は、うちの業界にとっても他人事ではないなあ、などと思います。

このように、空気のように当たり前だと思っていた常識をちょっと見直すのに、海外という視点を借りると中々面白いと思うのです。

スウェーデン:髪の治療院

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スウェーデンで髪を切ってきました。
たずねたのはスウェーデンの郊外の駅から車で30分ほど行った所にある美容室です。
ただここは変わっていて、髪を切るだけではなく、マッサージやヒーリングも行なう「髪の治療室」であるのです。

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施術をして下さったシャスティンさんは60歳のスウェーデン女性。
やさしい笑顔で迎えて下さいました。
シャスティンさんは元々、普通の美容院を経営していたのですが、娘さんがアレルギーになったことをきっかけにして合成シャンプーや毛染め液を使わない自然派の美容を研究し、今の形に至ったとのことでした。

施術の流れは時間や効率とは全く無縁な、のんびりしたものでした。
昼前に到着するとシャスティンさんが作ってくれた軽食でお昼を一緒に食べます。
庭先で取れた野菜を使った素朴な料理です。
薄味のスコーン、野菜のチップ、パンプキンスープなどが並びました。
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それらを食べて、のんびり1時間ほど談笑してから「治療」に入ります。

施術ではシャスティンさんはまず、髪のマッサージをします。
髪を触りながら「ベジタリアンに近い食事ね」「ケミカルなシャンプーは使ってないのね」など話しかけてきます。
確かに私は少食で肉は少ししか食べないし、髪は石鹸シャンプーかそれすら使わない湯シャンです。
彼女は髪を触るだけでそうしたことがわかるようでした。
そして次に、エネルギーカットと呼んでいるカットをします。
これは髪の気を読みながらトランス状態に近い意識でカットしていくというもので、この段階に入るとシャスティンさんは喋らずに黙々とカットしていました。
そしてその後に、髪と全身のバランスを整えていくということで、髪のカットが終わってから、足と腕のマッサージもしてくれました。
途中で気持ちよさに意識が何度も遠のき、気づいてみると3時間ほどがあっと言う間に過ぎ去っていました。
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あまり髪型のリクエストは言わなかったのですが、鏡を見ると希望通りの髪型で、またカラダがすっきりとしていました。
そしてまたハーブティーでお茶をして帰るときには4時過ぎていました。
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このような感じで、北欧の地で贅沢な時間を過ごしてきました。
異国の地で髪を切るのは初めてでしたが、とても不思議な経験でした。
スウェーデンも中々奥が深そうな国です。