ネパール」カテゴリーアーカイブ

文殊菩薩治療センター(カトマンズ ネパール)

Manjushree旅先で訪問した鍼灸院を紹介します。カトマンズ郊外にある鍼灸治療院「Manjushree Acupuncture Treatment Center」です。
日本で鍼灸学校を卒業したネパール人が運営していて、3名の女性スタッフが治療に当たっています。
治療は中医学を基本に添えながら、日本独自の細いハリを使ったやさしい刺激で行なっています。 続きを読む

ネパールのスイーツ

creamcaramel blackforest
心の病について書こうと思って完全に行き詰ってしまいましたので、今日は気分転換にネパールのスイーツを紹介します。
写真のものは、それぞれかつて欧米のヒッピーが伝えたという逸話を持つケーキです。

まず左はクリームキャラメルといって、シロップを沁みこませたスポンジの上をプリンでコーティングしたものです。プリンとカステラの奏でるハーモニーは絶妙で本当に美味しいものでした。
右はバナナケーキで、つぶしたバナナを織り込んだ生地にホワイトクリームをデコレートしたものです。
こちらもスポンジ部分に予めシロップをしみこませてあるのですごく美味しいです。
これらは私好みの味付けで、しかも大きくてボリュームがあるのですが、ケーキもミルクコーヒーも日本の半額以下で食べられるので、滞在中は充実したスイーツライフを過ごしていました(太りました)。
こういう写真を見ていると旅行熱が沸いてきます。
最近はずっと旅に出ていないのでちょっと欲求不満気味です。

子供と豊かさ

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ネパールの田舎町に一週間ほど滞在しました。
この国も首都の方は今や開発ラッシュで慌しくて、まるで日本のようなのですが、田舎の方ではまだのんびりした雰囲気を残しています。
段々畑や田園地帯が広がっていて土地は豊かなので、自給自足をすればのんびり暮らせます。
資源もない貧乏国なので、これまでに積極的に攻め込んでくる隣国もいませんでした。
そのせいか、この辺の人々はあくせくせずにのんびり暮らしていました。

私はさっそく行きつけの喫茶店を見つけて毎日のように通い詰めていました。
ここは美味しい朝食を出してくれるのです。

morning

ご夫婦でやっているのですが、奥さんは近所の奥さんと井戸端会議をやっていることが多く、旦那さんもよく不在にしていました。
ある日も奥さんが1人で本を読んでいたので「旦那さんはどこに行ったの?」と尋ねると、「天気がいいから、レイクサイドをサイクリングしているわ」と言います。
万事がこんな感じでした。
また喫茶店でよく見かける小学生くらいの女の子がいました。
店の人からジュースを飲ませてもらったりしていたので、てっきりここの子かと思ったら、近所の子でした。
いつもママさんの後ろに隠れて少しだけ顔を出してはにかむように笑っている姿は、何だか遠い昔に見た日本の子供を思い出させました。

そんな感じなので、この町の平均収入は都市部に比べると遥かに少ないのですが、肌に感じる印象は貧しさどころか優雅でのびのびした暮らしぶりでした。
特に子供は好奇心旺盛で、恥ずかしがり屋で、子供らしい子供が多かった気がします。
夕方には学校から帰ってきた小学生くらいの子供が路地を走り回りながら、近所の他人の家に自由に出入りし、それをまた皆が大らかに許しているのです。
そして薄暗くなるとカレーに似たダルスープのいい匂いが漂い始め、子供たちはめいめいが温かな我が家に帰っていきます。
こういう子ともたちが多い場所はGNPなどの経済指標では決して図れない豊かさがあるのだろうなと思わせました。

私が現在住んでいるこの場所もまだそうした気配を残していて、家路に向う子供たちの背中を見ると、ネパールで過ごしたかつての日々を懐かしく思い出します。

チベット医学の診療所

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中国医学と仏教医学をハイブリットで運用しているというチベット医学に興味があり、クリニック「クンフェン・チベット・メディカルセンター」を訪ねました。
クンフェンとは「慈悲」を意味するチベット語です。
せっかくの機会なので私自身が治療を受けてみるつもりでした。

クリニックは入り口が小さくてわかりにくいのですが、中は伝統的な建築様式になっていて広い中庭があり、そこを横切って奥の建物に診療室がありました。
待合室は10人ほど座れるイスと正面に受付兼薬剤処方のカウンターがあり、2人の女性が忙しそうに立ち働いていました。
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しかしここは既に満員になっていて中庭にあるベンチには入りきれなかった患者が10名ほどがのんびり待っていてかなり繁盛しているようでした。
患者はほとんどが地元の人で、外国人は私一人です。
当然ながら好奇の視線にさらされました。

診察していただいたのはタシ(Tashi)先生です。
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ラサにある医学校(メン・チー・カン)を卒業した女医さんで、父のKunsang医師と共にクリニックでの治療にあたっているとのことでした。
タシ先生はメガネの奥に静かな瞳をたたえたやわらかな雰囲気の人で、理想の女医さんを思い浮かべた時に何となくイメージするそのまんまの方でした。
疲労と寝不足を抱えていたので、そのことを簡単に説明すると診察が始まり、手を取られました。脈診です。
手首に3本の指を置き、片腕ずつを順番に見ていました。
先生によれば、私は「カラダの中の風(気、ルンと言う)の巡りが悪く、ストレスを抱えており、背中全体が張っている。
また腎臓の働きがよくないので、水分を十分に取り、コーヒーなどは控えるように」というアドバイスを受けました。

診察時間は15分ほどで、受付で薬草で作った丸薬2週間を出していただきました。
薬草は国境に近い高山地方で採取された自然のものが使われていて、赤やピンクのカラフルな紙で包まれていました。
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これをお湯と一緒に噛み砕きながら食事の前後に飲むのですが、かなり苦い味でした。
各国の医学はそれぞれの伝統や文化と軌を一にしながら存在しているので、とても多様性があって興味深いと思います。
体が動く限り、時間が許す限り、そうした文化を見てみたいものです。
来年は時間を作って少し長く旅してみるつもりにしています。

旅のトランク