腰痛

GUM06_CL04119今日は腰痛の方が見えられたので、それについて書いてみます。


筋の緊張と骨の不安定化が腰痛へ
腰痛の多くはストレスなどで交感神経が亢進し、腰椎の周辺筋が緊張することで生じます。
緊張した筋肉が内側を通る血管や神経を圧迫すると、坐骨神経痛や大腿神経痛などを引き起こすこともあります。
通常は自然に治癒しますが、緊張状態が継続すると慢性化して構造変化を誘発します。

ギックリ腰は治りやすいけど
筋緊張を原因とする腰痛は、鍼灸で緊張を緩めて炎症を鎮静化すると著効するケースが多く見られます。
ギックリ腰などの急性疾患だとその場で痛みが軽減して3〜7日程度で治癒します。
高齢者に多い慢性疾患だと痛みを完全に取るのは難しいかもしれませんが、日常生活を快適に行えるように持っていくことは可能です。
ただし下肢に痺れや感覚鈍麻といった神経性の症状が慢性化している場合は、治療が長びく可能性があります。
脊柱管狭窄症などの形態異常が出ている場合も完治は難しく、進行を抑えながら経過観察しています。
下肢の神経症状で膀胱直腸障害などがある場合は、手術などを含めて整形に紹介しています。

筋緊張性腰痛はハリが効く
今日みえられた方は70代の女性で、3日前から腰が痛くて歩けなくなったとのことでした。
痺れなどの神経症状はなく、触診では脊柱起立筋と腰方形筋の仙骨近くに拘縮があり、そこが痛んでいました。
治療は腰を含めて背中全体、膝に出ていたハリなどを解消したら、痛みが消えました。

このような神経症状がない、骨の変形のないものは治癒しやすい腰痛です。
逆に言えば、神経症状などの随伴症状があり、骨の変形があるのは簡単にはいかない腰痛です。
またギックリ腰でも急性症状が強く、熱感・筋肉の弛緩がある場合は、少し時間がかかります。
初診で疼痛は半分程度になりますが、一回だけで完全には治らず、間を開けずに治療し、1週間くらいかかることがあります。

腰痛一つとっても色々なパターンがあり、なかなか教科書通りには行きません。
それだけに正解を求めて、謎を解いて行くような楽しみを感じています。