触診の概要

視診と問診で見当をつけた部分を、触診で確認します。

ここでは筋肉の緊張や熱感、拍動などに注目し、左右差や周囲と違う感触が観察のポイントとなります。
部位ごとでは、例えば手足などの運動器では自発運動時に痛みがあり、補助による他動で痛みが軽減するなら筋力低下や筋断裂を暗示します。
関節周辺がスポンジのような膨らみ、痛みと熱感を感じるなら関節周囲を覆う滑膜炎が疑われます。
臓器を触診してその存在を感じるのは、臓器表面の血行が悪くて脂肪が厚くなるなどの良くない兆候です。

筋緊張の多くは治療すべき部位ですが、中には弱った部位をかばう天然のコルセットとして機能しているものがあります。
これを一気に治療すると症状が悪化することがあるため、ゆっくり扱う必要があります。
そのため疲労感が強い患者さんの緊張を一気に取ると強い変動が来るので注意しなければなりません。