坐骨神経痛

坐骨神経痛は、坐骨神経が通る、腰から足先までの痛みやシビレのことをいいます。

原因は、この神経のラインがどこかで圧迫を受けたことにあります。
いくつかのパターンがあり、脊髄、神経根、お尻の筋、下肢の筋などが圧迫部位になりやすいです。
比較的多く見かけるのが、お尻や下肢の筋で、動かない姿勢や緊張感の継続で筋が硬く縮こまって、神経や神経を栄養する血管を圧迫します。
この結果、痛みやシビレが生じてきます。
中高年を中心に幅広い年代でみられ、比較的治り安いケースです。

次に多いのが神経根が圧迫される場合です。
神経根とは神経の塊である脊髄から足先に向かって神経が伸びていく、出口部分にあります。
ここが椎間板などの構造物に圧迫されるという、いわゆる「ヘルニア」で、痛みだけでなくシビレもでることが多いです。
鍼灸の効果は一次的には筋肉を緩めて血流を改善するのですが、このケースはそれだけでは中々治りません。
時間をかけて周辺の血流が良くなってくると、飛び出た部分が組織内に吸収されて治っていく、という流れになります。
そのため時間がかかり、組織の力が弱まっている高齢の方に見られます。

最後は脊髄そのものが圧迫を受けるケースです。
脊柱管狭窄症などの場合で、重力の影響に耐えられ亡くなり、骨が変形して脊髄を圧迫するというケースです。
骨組織が弱体化するわけですから若年層ではほとんどなく、60歳以上の方にみられます。
この場合、鍼灸での完治は難しく、痛みを弱めながら日常を過ごしていくことが目標になります。
痛みが激しい場合は手術を検討する価値があると思いますが、ケースバイケース的な部分があり、よくよく考えて結論を出すべきだと思います。