心と治療の関係

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トリマーの方と話す機会があり、興味深い内容だったのでここに残しておきたいと思います。
トリマーというとペットの毛並みや爪などをカットする、動物の散髪屋さんのようなイメージだったのですが、言葉の通じないペットをどのように扱っているのか、が疑問でした。
トリマーさんによれば、動物を拘束したりせずに、軽く抱え込んでやさしく行なうということです。
犬達からすると、飼い主以外の得体の知れない人間に触れられ、とがった刃物を向けられるのは大変なストレスになるはずですが、それを乗り越えるのがこの仕事の最大の関門だと話されました。

そのためには、心を沈め、愛情を向けながら、毅然と振る舞わなければならない、つまり心をコントロールすることが絶対に必要になるとのことでした。
うわべだけ愛想良く振る舞ってもすぐに伝わるし、下手に出ると調子に乗って体を触らせず、かといって強圧的に振る舞うと萎縮して怖がるしで、このコツは言葉で伝えることができず、独特なものだとのことでした。

実は同じようなことを私も感じていました。
治療は技術も大切ですが、あと少しの所で治療の決め手になるのは治療者の心の持ちようが大きいと感じますし、特に患者さんのメンタルに良い影響を与えるには、心が澄んでいることが重要だと思っています。
そのために月並みですが、誠実に、敬愛を持って患者さんに接し、また治療に依存しないように、なるべく自立できる方向に導くつもりで治療に当たっています。
また私は少食を実践しているのですが、このことも謙虚で穏やかであるための一助になっているように感じます。

とても興味深い対話で、考えさせられました。