本当に疲れた時の養生法

DSCN1914
治療室では多くの場合、既に症状として出ている患者さんを治療し、その後に食事や運動などの生活指導で予防につなげています。
しかし先日、疲労がひどくて疲れ切った方をお見かけして、この点についてのアドバイスを整理することにしました。

強い疲労感が中々取れない場合、原気がうまく回っていないことがあります。
原気とは中国医学で定義されている言葉で、根本的な生命エネルギー、といったものですが、これが先天的に少ない、体が丈夫でない人、出産直後の人、高齢で元気が出ない人は次のような養生方法を加えてみてもいいかもしれません。
原気については、生まれ持った量は各人様々で、基本的に増えることは無く、生涯をかけて少しずつ消費していく、とされています。
ハリでもその量を増やすことはできませんが、そのエネルギーが効率的に使われるように、体に生じた痞えをとっていきます。
他にエネルギーが動くように「熱」を与えることで、お灸やホットパックを推奨しています。
食については治療室で普段勧めているものを消化する力がないことがあるので、次のようなより根源的な食事を考える必要があると思います。

★気功家も好んで飲む「養命酒」
養生の食材の代表格のようなものです。
歴史は古く、1602年にこの名前で売り出され、徳川家康にも献上されたとされています。
一見したところ漢方のような印象を与えますが、14種類もの生薬を用いた伝統的な和漢薬です。
気功家も気を強化するとして好んで飲む人が多いようです。
飲み方は夕食の食前酒として20mmlを1日一回、小さな杯に入れて飲みます。
体がポカポカして食欲が進み、良く眠れるようになるでしょう。
1リットルが1600円で、1-2ヶ月くらい持つと思います。

★芸能人もハマる「玄米酵素」
玄米を発酵させることで、その栄養素を維持したまま乾燥させて粒子としたものです。
高い栄養価を持つにもかかわらず消化が良くないといった玄米の弱点をカバーする製品です。
ハイゲンキが有名で、治療室に来られる方で、この製品を使われている方は多くいらっしゃいます。
プレーンを一日3パックとるとして月5000円くらいです。

★米糀から作る「甘酒」
通常の甘酒のように砂糖やアルコールは使わず、米と麹のみを用いて、麹の発酵力だけで作られた甘酒です。
発酵により生じた多くの栄養素があり、爽やかな甘みから安心して飲め、和食などにも調味料として幅広く使うことができます。

★養命酒より濃厚な生薬が生きる「オーダーメイド薬膳酒」
DSCN1914
古典の処方でブレンドされた生薬類を次のレシピで自ら漬けて作ります。
1.生薬と35度のホワイトリカー1.8リットルをガラス容器に入れ、涼しい場所に保管します。
  砂糖類は浸透圧の関係で、生薬成分が染み出しにくくなるので最初は加えません。
2.2週間したら蜂蜜や氷砂糖などを好みで(300g以内)加えると一応完成します。
3.そこからさらに2ヶ月~1年寝かせると熟成が進んで味がまろやかになります。

アルコール度数が強いので、夕食の際の食前酒として1回20mmlほどを飲みます。好みでお湯や炭酸で割ってもいいと思います。
またうどんやスープ類に少し入れると、コクがあり、体が温まる薬膳スープにもなります。

コストは生薬が3000円、ホワイトリカー1000円、氷砂糖200円で、だいたい4000円くらいで、2ヶ月くらいは持つと思います。

参考:薬酒倶楽部
   甘口男