鍼灸の神さま

old Chinise gods鍼灸の源流とも言える、古代中国の創設に関わった、偉大な神々の肖像画です。
5名の神々はそれぞれ、伏儀・神農・黄帝・尭・舜です。
彼らは国造りと同時に中国医学の創設にもかかわりました。

伏儀は中国の祖先神で、陰陽とそれから導かれる八卦という中国哲学を示しました。
八卦は中国人の自然界、医学、運気などに共通する理論で、これを利用した占いは特に「易経」と呼ばれます。

神農は中国人に医療と農耕を教えたとされる神で、草でできた服を着て、口には常に薬草を含んだ姿で描かれています。
病気の人々を救うために、自ら薬草の毒見をして日に70回も中毒で倒れたとする伝説から、漢方薬の神様として有名です。

黄帝は始祖の皇帝の1人で、賢帝の代名詞とされています。
自然界の5種の気、木火土金水を備え、特に土の徳に優れたことから、土の色を示す黄色を象徴して黄帝という名で呼ばれました。
古き神々である伏儀と神農がまとめた医学を体系化して「黄帝内経」という書物をまとめました。
この本は現代でも中国医学の最高峰の書物として大切にされています。

尭と舜は中国初期にいたとされる伝説の皇帝で、賢帝として名を残しています。
平和な治世を築き、この時代の中国医学の基本を固め、実践の息吹を加えられました。

鍼灸は元々は中国医学から生まれた治療法ですので、鍼灸室にふさわしいお宝です。
江戸時代に製作されたものだと思われる古いもので、少し修復して近日中に鍼灸室に飾る予定です。