月別アーカイブ: 2014年10月

本読みの天国

20111129_6bfb73最近、患者さんに「住所がなくても利用できる図書館が近くにある」という話を聞いたので調べてみると結構ありました。 私は趣味がハリ治療、読書、旅なので、図書館というのはそれだけで宝物のような存在です。 備忘録を兼ねてここにまとめてみようと思います。 続きを読む

アレルギー

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アレルギーは戦後になって急激に増えた病気です。
免疫が過剰に反応して様々な不快感を生じさせるもので、一過性の蕁麻疹や慢性化したアトピーから、難治の膠原病やリウマチなど様々です。
例えば蕁麻疹の場合は、風呂上りなどのリラックスした時に肘などに痒みを伴う湿疹として生じます。
特徴は数分の短期間で消失すること、そして両側に対称で出やすいことです。
どのように起こるかというと、IgEという免疫細胞が、細菌やウイルスといった外敵が「いない」のに、外敵を排除するかのような軽い炎症反応を起こしてしまうというものです。
それでは何を外敵にみなすかというと、本来なら外敵と呼べないようなサバや卵などの食事、動物の毛や花粉、気温変化などです。
しかしなぜこのような過剰な免疫機関の反応が起こるのかは未だにわかっておらず、様々なことが推測されているに留まっています。
病院では、このIgEが免疫反応を起こす過程で生じるヒスタミンが作られないようにする薬や、炎症そのものを弱めるステロイドなどが処方されます。
治療室では気の流れを整えていきますが、膵臓や脾臓に近い部分や後頭部などに滞りを感じることが多く、甘いものの及ぼす悪影響の可能性を排除できずにいます。
一般に子供は早く症状が落ち着きますが、成人は症状が安定するのに長期化することが多いです。

また、アレルギー疾患に対して独自のアプローチで好成績をあげている漢方医のサイトを紹介してみます。
院長は、基本的にステロイドや抗炎症薬は投与していません。
それはこうした薬を飲んでも症状を一時的に抑えるだけで後にリバウンドで悪化すること、また薬で免疫を抑えている間に体内に潜伏しているヘルペスウイルスが神経節で増殖して、後になって様々な不定愁訴を引き起こすからだとしています。
松本氏によれば、こうした免疫のエラーともいえる現象は過去には存在しなかった農薬や化学物質に対する免疫の過剰反応であり、薬で免疫を押さえつけなければ最終的には「免疫寛容」という免疫機能の自然な沈静化が起こって化学物質との共存できるとしています。
そのために用いている治療手段は漢方や鍼灸で免疫力を高めながら免疫の反応を上手にコントロールしていくということのようでした。

情熱を持って臨床と研究を続けておられるようで、文章はわかりやすく、実践者が持つリアリティを感じさせるものでした。
実際に症例などを見てみてもかなりの結果を残しているようで興味深いと思います。

鍼灸整骨院

nakano
知人の鍼灸整骨院を見学してきました。
知人は鍼灸学校を出た後、更に柔道整復師の学校にも通学して資格を取り、現在は柔道整復をメインにして時々鍼灸という治療を行なっているとのことでした。
商店街の真ん中にあり、立派な受付とカーテン付きのベッドが8つ、そして機械がいくつかあり、かなり大きなスペースです。
スタッフは知人である院長、助手の柔道整復学生、受付の3名でした。

診療パターンは次のように定型化されていました。
患者さんはまずローラーというベッドで20分くらい横になります。
これは背中の下で粒が動いてマッサージのような効果を持つ機械が付いている気持ちのいいものです。
次にカーテンで仕切られたベッドに移動し、素肌の上に吸盤をつけて電気を20分ほど流します。
筋肉は神経からの電気信号で動くので、外からの電気刺激にも同様に反応します。
これを利用して筋肉をほぐすということのようでした。
終了するとタイマーが鳴るので、助手が吸盤をとり、簡単なマッサージとストレッチを10分ほどします。
そして最後に先生が問診とチェックを行なうという流れで、患者さんの平均滞在時間は大体1時間くらいでした。
柔道整復は保険診療が使いやすいこともあって保険中心となっていて、一人当たりで治療費が1500円くらい、うち500円が患者さん負担、残り1000円が国から支給されるということのようです。
これだけだと厳しいので、資格者である院長の関与する時間を少なくして、機械や助手を介在した流れを作っているようでした。
この結果、1時間で最大10名を同時に回すこともできるそうです。

柔道整復は元々古武道である柔術の裏技として発達してきました。
そして捻挫、骨折など、今なら手術を介した観血的治療でしか治療できないものを徒手で整復するという世界でも類を見ないような高度な技法を発達させてきました。
しかし現在は、整形外科の急増により、こうした技術を磨く機会が減少して残念とのことでした。

うちとはかなり異なる治療形態でしたが、考えさせられることが多く、参考になりました。

食の記憶

shougayaki
ドイツのことを書いていたらもう1つ、旅のことを思い出しました。
それは食のことです。
元々好き嫌いが少なく、旅先で出てくる料理もたいていは美味しく食べられるのですが、滞在が2週間を過ぎる頃になると猛烈に日本食が食べたくなります。
それは旅先で食べる、塩や胡椒を使ったジャガイモ料理、こってりしたソースがかかった肉料理、地元野菜を煮込んだカレー料理、などでは決して埋まらない「何か」を体中が求めてくるのです。
帰国してすぐに場末の食堂に飛び込んで「しょうが焼き定食」を食べました。
甘辛の醤油味の肉を頬張り、味噌汁で流し込んだ時、爪先から頭にかけて衝撃が突き抜けました。
醤油、味噌、そしてダシの旨み、求めていたのはコレだったんだと体中の細胞で確信する瞬間です。

引越しが多かったこともあって、自分が属した組織や住んでいた場所に対する帰属意識を感じたことはほとんどない、つもりだったのですが、日々の暮らしで少しずつ体に沁み込んでいった文化の断片のようなものは強く体に残っていることを痛感しました。

知人がドイツに発ってそろそろ2週間、きっと日本食が恋しくなっている頃なのでしょう。

出張にて

koganeyu
少し遠出をして出張治療に行ってきました。
そこは知人が経営するお風呂屋さんなのですが、とても面白いところです。
知人は元々保健師さんとして活躍していましたが、銭湯を中心とした地域のサロンを作ることを思い立ち、縁のなかった地で閉鎖された店舗を買い取り、再生しました。
地域の薪をエネルギーとし、番台の前でコンサートをしたり、文化人を呼んで膝を付き合わせたミニ講演会をしたりしていて、今年は地域食材を用いた食堂をオープンさせました。
先日3周年を迎えたので、その記念行事に協力という形での出張です。

いつもの治療室とは違って、初見の方が多いので少し緊張します。
それでも「どうして棒で押してるだけなのに痛みがとれるのですか?」などと驚いていただけるので、新鮮な気がしました。
普通に考えると痛いところにはほとんど触れずに、遠く離れた場所に軽く棒で触れただけで治っていく、というのは、ちょっと変わったことだと思うのですが、もう治療室に来る方々にとってはすっかり当たり前になってしまって驚くことはありません。
短い時間を利用した体験治療なのでこちらも気軽に行ったのですが、中には重い方も混じっていて気が抜けませんでした。

いつもは治療室に閉じこもっているので、たまに息抜きを兼ねて出かけていくのは気分転換になります。
なお、イベントへ出張で必要なものを備忘録として残してみます。
・ハリ道具
・お灸のマニュアルと初めてのトライアルセット
・薄暗いことが多いのでライト
・案内板と板立て
・予約表:20分ごとのもの。昼休憩などを予めとっておく。
・治療室の案内をまとめたファイル
・治療室の名刺

旅の衣類

持ち物は極力余分なものを持たないようにするために、予め持ち物リストを作って所有物を管理しています。新たに購入するときは、同種のものを処分するようにしています。
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