神農図

shinnou中国医学の祖とされる「神農(炎帝とも呼ばれます)」という神様を描いたものです。

古代中国には神の力を持つ3人の伝説的な皇帝がいたとされています。
占いの易経を作った「伏儀」、医薬の始祖とされる「神農」と「黄帝」です。
淮南子という中国古典によれば、神農は角が生えた牛の頭を持ち、木の葉でできた服を着て、人間に農業と漢方薬を伝えたとされています。
漢方薬を作るために赤い鞭で草木を打って薬草を採取し、自らそれを味わい、日に70回も中毒になって倒れた、という毒見の伝説が伝わっています。
その神農の名前がついた漢方書が「神農本草経」という古書で、今から2000年前、後漢時代の方士が編纂したとされています。
365種類の生薬を薬効によって3種のランクに分類して薬効をまとめています。
特に2種以上の薬物を組み合わせて服用したときの薬効作用について書いているのは現代の医学でもあまり例がなく、今でもこの古書を参考に処方が決められています。
そのため漢方と鍼灸の神様として祭られていて、鍼灸室にふさわしい「おたから」です。

これは髯を長く伸ばした姿で、薬草を口に含む神農の姿を描写した一幅です。
まだ補修が済んでいないので奥にしまったままですが、そのうち蔵出しします。