中国のハリ

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縁があって、中国式の鍼を受けてきました。
うちはハリを刺さないのですが、普通は刺します。
中国式というと、太目のハリをちゃんと刺す、いわゆるハリ治療らしいスタイルが特徴でした。

鍼灸師の先生は北京にある医学校を卒業して中医師の資格を持ち、さらに日本でも鍼灸師の資格を取った方です。
私は元々刺激に敏感で、学生時代は教員や同級生の強い刺激の鍼で体調を壊すこともたびたびありました。
なので強い刺激の代表格である中国のハリを受けることはかなり抵抗があったのですが、滅多にない機会だったので清水の舞台から飛び降りるような気持ちで受けてみようと思いました。

診察は仰向けに寝て、まず脈診から始まります。
目を閉じて両手の脈を見ながら次々とわかることを言いました。
「首、に腰・・・腰は特に悪いですね、それに胃もあまり動いてないです」
続いて舌を見て胃の弱さを再確認し、お腹に触れながらストレスに反応するみぞおちの辺り、気に関係するという胸のあたり、生命力を示すと言うヘソ下あたりを触診していきました。

続いてうつ伏せになり背中の診察に入ります。
頭から足先を眺めて体の歪みを見ていきました。
そして皮膚のうち色の抜けた所、筋肉の盛り上がった所、背骨の歪み、背骨の打診音などで体の状態を見ていきました。
そして膝を曲げて股関節を外と内に動かして骨盤のバランスなども確認しました。
こうした一連の作業は治療後の筋の緩みによって調整されるようで、治療効果の目安になるようでした。

こうした診察を経て治療に入りました。
さっそく待ち針を少し細くしたようなハリ(寸3の一番)でポンポンと刺して行きました。
これらは先ほどの診察で予め目星をつけた辺りを触診しながら、筋と筋の隙間にあるという体の穴「体が刺激を望み、刺しても痛みを感じさせないポイント=ツボ」を探し出しているとのことでした。
指した場所は頭と首の境目、背中、腰の下あたりなどでした。
痛みはあまりなく、何かが皮膚を突っついてくるような感じがあるだけでした。
そして「鍼によって刺激された気をうまく外に流すため」と言って、最期に頭のてっぺんと、手足にあるツボ(合谷と太渓)に鍼を刺しました。

刺したまま15分たつとハリを抜き、再び仰向けになりました。
そして首の太い筋を中心に8本くらいを刺し、胃腸などの全体調整ということで臍周りに4本刺しました。
同様に15分置いてから針を抜きました。

治療後に体調を振り返ってみると、まず周囲が明るくなって目の疲れが取れている、そして体が軽くなくなっていました。
そしてその日は早くに眠くなったので早めに床につき、翌朝の寝覚めも良く、体調の良さが実感できました。

私とは方法が違いますが、中国のハリもすごいなと思いました。
学校入学後に初めてこの治療法に接していたなら、この道で来ていたのかもしれませんが、私の場合は縁があって全く違う道を選びました。
それでもどの治療スタイルを選んでも極めればきっと同じ所にたどり着くのでしょう。
いい刺激を受けて、気持ちを新たにできた気がします。