メメント・モリ

kachina_spirit_petroglyph

小さな町に住んでいると、町の誰かが亡くなるとすぐにわかります。
そして、うちに通院されている方でないとわかると不謹慎ですがホッとします。

これまでうちの患者さんで亡くなられた方はいらっしゃいませんが、癌になったり、関係する身内の方を亡くす方がいらっしゃるので、意外に身近にある「死」というものを意識します。
私はできるだけ自分の好きなように生きればいいなと思っていて、その流れからこの仕事を選んで、人生を元気に生き抜けるようなセルフケアを模索してきました。
人生には「必ず」死という終わりが待ってるわけですから、どのように迎えるのが良いのかというのは子供だった頃から頭にあります。
下のリンクしている著者は京大卒の医師で、老人施設で数多くの自然死を見取ってきた方です。

その方が推奨している死への作法は比叡山の千日回峰行を元にした次のような断食による旅立ちで、うまくいけば大体20日~1カ月ほどで旅立てるそうです。

食事はだんだん減らす。
食べるのは五穀のうち玄米、木食(木の実)の銀杏、そして清酒にする。
清酒は1口ずつ、時間をかけて口に含み、一日中飲んでいてもよい。
つまみは銀杏と炒り玄米を少量、玄米は1日に0.1合程度とする。

食のコントロールは今でもそれなりにやっているので、中々面白い方法だと感じました。
「その時」はきっとまだ先のことでしょうが、たとえ今日その日を迎えたとしても悔いのないように毎日を過ごしていくことが大切なのだと思います。

メキシコのシャーマン世界では「死」を擬人化し、私たちが生きている間、すぐ「左側」で共に伴走してくれ、最後の旅路を案内してくれる「友」としています。
私の鍼灸の師は亡くなる前日まで治療を続け、その日の夜に眠るように旅立ちました。
願わくば師のように自分のやるべきことをやって「彼」と共に行く最後の旅に備えたいものです。