となりの薬膳料理

本業の合間に薬膳料理を研究することになり、その一端として近隣の薬膳料理の宿に行って来ました。
最近、健康志向が高まっていることもあって、都市部では薬膳料理を提供するお店が人気を得ています。
私の町でも新鮮で美味しい食材が色々と取れるので、地元のレストランでそうした料理が作れないか、ということで企画が始まりました。

まずは先行事例として近隣を調べてみたのですが、驚いたことにほとんどありませんでした。
2年ほど前の記事で「導入を検討している」市町村はあるようでしたが、その後話は進んでいないようです。
うまく行けば一番手に躍り出ることができるかもしれない、という皮算用も働きます。
そんな中、ようやく一軒のみ見つけることができました。
車で片道6時間近くもかかる、途方もない距離の所でしたが、ここに宿泊して薬膳料理を食べてきました。

宿は部屋数30程の中規模ホテルで、地元の自治体が半官で経営しているようです。
動物園や遊園地に囲まれた敷地内の一角にあり、近隣にはサイクリングコースやゴルフ場なども整備されていて、充実した施設を備えているようでした。
しかし立地はかなり山奥にあり、交通は事実上マイカーのみと集客に不安があり、規模の大きさと採算性のバランスについては疑問に感じました。

今回食べた料理のメニューは次のようなものです。
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デザートの「アスパラプリンの生クリームときな粉かけ」と食後のオレンジのハーブティです。
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このメニューから薬膳的な要素を拾ってみました。

薬膳
・紅花:滞った血液の流れをよくする。
・紫蘇:気の通りを良くして胃腸の調子を整える。
・黒酢:血行をよくして血圧上昇を抑える。
・棗(ナツメ):気力を補い、胃腸の働きを良くする。
・ホタテ:ミネラルが豊富でアンチエイジングの効果を持つ。
・ニンニク:血行を良くするほか、免疫力強化、鎮痛の効能もある。
・味噌:余分な水分を排出するのでむくみに効果がある。
・春菊:気のめぐりを良くして不眠を解消してくれる。

どれもありふれた食材で、当初イメージした漢方食材のようなものはほとんど使われていませんでした。
ちなみに料金は3000円で、それぞれの料理にシェフの工夫が感じられるような美味しいものでした。
その一方で「薬膳」というほどのインパクトは少なく、予め聞いていなければ今回の食事が「薬膳料理」ということに気づかないかもしれないと思いました。

結論としては「地元で取れた旬のものを使う」「食材の効能などの薀蓄を伝える」「レストランが大切にしているコンセプトを物語の形でまとめる」などが重要だと感じました。
私は料理に関しては素人ですが、食材の効能としての中国医学の用語などについては鍼灸の治療理論と共通するので効能書きの説明についてはアドバイスできそうです。
これらを1つ1つクリアしていけば、地元レストランでも薬膳料理の提供が可能だと思いました。

となりの薬膳料理」への2件のフィードバック

  1. Y.Matz

    一昨日・昨日はお疲れさまでした。
    Webサイトをお持ちということで早速見にきたのですが、
    早くもレポートが上がっていて驚いたところです^^
    これからもどうぞよろしくお願いしま〜す!

  2. little-forest 投稿作成者

    >Y.Matzさま

    サイトにお越しいただき、ありがとうございました。
    こちらこそ二日間、お疲れ様でした。
    おかげさまでとても充実した時間を過ごすことができました。

    ぜひ我が町の薬膳を作って、町おこしの一端にしましょう。
    どうぞよろしくお願いします。

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