月別アーカイブ: 2014年5月

メメントモリ-あるコメディアンの手紙

最近、癌の患者さんと接する機会がたびたびあり、改めて死というものについて考えています。
人生の先輩と呼べる方々との治療中の交流は、長年連れ添ったパートナーのこと、大切な人との別れ、過ぎ去った青春時代の夢のこと、思うように動かなくなったカラダのことなど、いつか来る未来の一端を感じさせて下さいます。
そうしたことはいつかまた書いてみたいのですが、今日は感銘を受けた手紙から。
作者はアメリカのコメディアン「ジョージ・カーリン」氏で、奥さんを亡くした折に友人宛てに出したものです。

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愛知のレディース鍼灸院

鍼灸学校の友人が開業したというので遊びに行ってきました。

わかな鍼灸1わかな鍼灸2わかな鍼灸4
住宅街にある自宅横にあった旧事務所を利用しているということです。
十分なスペースに待合室、受付カウンター、ベッド2台がコンパクトにまとまっていました。
こじんまりとしていましたが必要十分な感じで、居心地が良かったです。

数年間地元の鍼灸院に勤めて独立し、「治療」の鍼灸だけでなく顔面にハリを刺す美容鍼灸、そしてストレッチを中心としたタイマッサージもできるとのこと。
そのせいか患者さんは女性が中心で、美容鍼灸が一番人気だというのもうなずけます。
美容鍼灸は体の調子を整えながら、顔面部分の血流の流れを良くしてたるみなどを解消してくれるということで、人気がある分野です。
施術直後の変化を見せてくれましたが、確かに肌にハリが出ていて、頬は湯上りのように血色がよくなってキレイを感じさせるものでした。

同級生が頑張っている姿を見るとこちらも何となく元気をもらいます。
お近くに行く機会があればちょっと立ち寄り下さい。
なごみ鍼灸3

続・ドイツ人雑感

もう少しドイツ人について書いてみます。
今日はドイツの鍼灸学生について。

自宅は中央駅からUバーンと呼ばれる地下鉄で郊外に向って30分ほどの駅にあります。
駅

余談ですがほとんどの鉄道で自転車専用車両があり、移動先で自転車を使う「輪行」が普及している感がありました。
自転車列車
また犬連れでの乗車も普通にできるようでした。
DSCN1231

そこから徒歩で10分ほどの所にある団地に向いました。
途中はきれいに整備されたガーデンになっていて、個人に分譲されているようです。
草は短く刈り込まれ、庭先にはハーブなどが植えられていて、散歩しながら眺めるだけでも楽しいものでした。
ガーデン

次の写真は入り口部分です。
青い扉がオシャレで、オートロックが付いているのですが、故障していて自由に入ることができました。
エントランス
間取りは2DK,友人とシェアしていて家賃が500ユーロ、日本円だと6万ちょっとくらいといった所でしょうか。
キッチン
写真はキッチンです。
ゴチャゴチャしているように見えますが、道具類はよく使うものを整理していてシンプルで使い勝手が良さそうでした。
それと写真右下にある乾燥機のような丸いドアがある機械は、実は洗濯機です。
横型の造りになっていて、ドイツではキッチンに置くのがデフォルトのようでした。

日常生活は大学の傍らアルバイトをして学費の一部に充当し、長期休暇には電車で3時間くらいかかる実家に帰省したり、中国に短期留学したりしているとのことで、充実した学生生活を送っているようでした。
また明るく真面目で温かな人柄で、やはり日本人とは何となく気が合いそうな国民性だと感じました。

今回は限られた期間の滞在でしたが、ドイツはとても良い印象でした。
先進国なので文化的にユニークなものは少ないのかもしれませんが、それでも重厚な伝統を感じさせる文化や、異なる言語、金髪や青い目など物珍しくて、刺激的な体験でした。
特に私の場合は鍼灸を通しての交流で一層興味深いものがあります。

こうして海外を回っていると、いつの日か「どこに行っても同じだ」という悟りのような境地を体感する日がくるのかもしれませんが、今はこうした異国での体験は日々のリフレッシュのために欠かせない貴重な経験です。
また時間を見つけて旅に出てみたい、という思いを強くしました。

逆子

逆子
30代の女性が逆子の件で来院されました。
妊娠37週で逆子が治らないとのこと。

逆子は妊娠中期の30週以降に検診で指摘されるようになります。
赤ちゃんは本来は頭を下に向けるのですが、下腹部が冷えていると温かい心臓側に頭を持っていきたくなり、さらに運動不足でお腹が固く張ってくると中々骨盤体操でも中々戻りません。

鍼灸は逆子にとても効果があり、32週くらいまでに来院すると高い確率で治ります。
しかし35週を越えると成功率は下がるため、その旨をお話して治療に入りました。

体全体を見ると胸のあたりに気の滞りがあったので、その流れを良くした後で腰の治療をしました。
そして、お灸のツボを何箇所か教えて自宅でお灸をしてもらうことにして様子を見てもらうことにしました。

その後、お子さんを連れて来院され、逆子が治って自然分娩できたことを知らせて下さいました。
病院の先生もとても驚いたそうです。
逆子は早めに治療すると高い確率で戻るので、ぜひお近くの鍼灸院を訪ねてみて下さい。

ワクチンを考える

wakutin
今度、町の有志でワクチンを考える会を開催することになりました。
東京から専門家をお呼びして、お話していただきます。
ワクチンは現在、当たり前のように受けることを推進されていますが、過去の歴史を振り返ってみると色々と問題があって、その本質については疑問視する意見も多く見られます。

実際に効果があるとされるクスリは過去に色々な問題を起こしていることを銘記する必要があります。
例えばサリドマイドを内服していた母親による奇形児の事件、整腸剤キノホルムによるスモン病、血液製剤エイズ事件、子宮頸癌ワクチンの接種による異常症例むしろ患者数を増やした抗ウツ剤統合失調症の治療薬ゼプリオンで多数の死亡者が出ている件などありましたが、歴史の陰に副作用が潜んでいる可能性に思いを馳せることは大切だと思います。
私自身は根無し草のようにどの組織からも距離を置いているので、自らの意思で「受けないこと」を選び取ることができていますが、学校で過ごす子供や地域社会に根を張って生きる女性は世間の「ワクチンは受けるべき」という「空気」の中で事実上強制されつつあることを危惧しています。

パンフレットの発起人は小さな子供を持つお母さんで、そうしたことに疑問を持ち、大切な我が子を守るための知識を得たいと考えて企画しました。
そしてこの考えに共鳴した町の小さな団体が自腹を切って講演を行なうことにしたのです。
色々な不安から仮に「ワクチンを打たない」と決めたとしても、職場や地域社会の中で生きる以上はその空気に逆らうことは決して簡単ではないでしょう。

この講演では「ワクチンとはそもそもどういうものなのか?」「どのようなリスクがあるのか?」といった理論背景を知り、自身の頭で考えるための参考になると思います。
もし興味がおありでしたら、ぜひ立ち寄ってみて下さい。
寸志のみで参加できます。

大正浪漫を伝える美人画

夢二
大正時代に活躍した竹久夢二(たけひさ ゆめじ、明治17年(1884年)9月16日 – 昭和9年(1934年)9月1日)のリトグラフ(版画)です。
これは「女十題」という10枚の美人画の1つで「舞姫」というものです。
10のテーマで美人を描いたという企画もので、青い着物を着て少し憂いを帯びた後姿を描いたこの絵がとても気に入っています。

治療室の入り口に掛けてありますので、帰る折にでもご覧下さい。

祈りの力

image4治療をしていて効果が出にくい、と感じる患者さんに時々出会います。
「治療そのものを拒否している」感じがする人で、その原因の1つに心理的な屈託のようなものがあると感じました。
この屈託はシャーマニズムや心理学からみると、潜在意識にある「罪悪感」や「治療に対する疑い」だとしていて、膝を打ちました。
シャーマンがそうした屈託を取るために行なう「祈り」の手順をちょっとまとめてみます。 続きを読む

お灸女子

お灸

治療に見えられた患者さんから「自宅でお灸をしているので、ツボの場所などを教えて欲しい」と頼まれました。
2年くらい前にNHKで「お灸女子」というタイトルで特集され、お灸メーカーも銀座にショールームを構えるなど現在は静かなブームになっているようです。

私が治療室で使っているツボは、体に浮き上がってくるものを選んでいるので、いわゆるオーダーメイドなものですが、固定されたツボというのもあります。
今回は初めての方向けに体調を整えてくれる3種類のツボを選んで紹介しました。

tubo

  1. 曲池(きょくち)
    肘の所にあるツボです。手のひらを上にして、肘を曲げると、肘の内側に横じわができますが、その横じわの線上で、親指側の先端にあります。腕の疲れがスーっと取れて老廃物の排出も促してくれます。
  2. 足三里
    膝下のすねの外側にあります。探し方は、膝を手で囲うように持った時に中指の先があたる所です。足の疲れや胃の不調に効果があり、昔から養生のツボとして伝わっている有名なものです。
  3. 三陰交内
    くるぶしの上を骨に沿って指4本くらい上がったところにあります。生殖器に関係あるとされていて女性疾患全般に効果があります。

もう少し詳しく知りたい方は鍼灸室でたずねてみて下さい。次のような本も参考になると思います。

お灸は体の中の滞りを解消して流れを良くするのにお手軽な方法ですので、日々の養生にぜひ取り入れてみてください。

チベットに広がる仏教世界

mandara
5年ほど前にネパールのパタン市で手に入れた仏教画です。
ネパールには亡命チベット人が暮らしていて、彼らの文化が根付いています。
お釈迦さまが作り上げた仏教はインドからチベットの高原地帯に伝わった時に、密教という独特な世界観を作り上げました。

この絵はその中で最も重要とされるマンダラを描いた肉筆画です。
マンダラは、チベットの高僧が瞑想の中で感じた世界観を図にしたものとされ、ネパールではタンカとも呼ばれています。
実際にチベット僧は瞑想する時にはこのマンダラを通して宇宙の真実に至るとされていて、一般民衆も信仰の対象としてとても大切にしてきました。

絵柄は伝統に従って正確に描かれています。
真ん中に主尊の仏を置き、周囲には関連する仏、それらを包む楼閣という正方形に、吉祥紋、円形の火炎輪、法輪などが続きます。
手作業でアフガニスタンのラピスラズリなどの岩絵具を使い、髪の毛のような細い筆のみで定規やコンパスなどを使わずに1つ1つ描かれ、完成まで数ヶ月もかかります。
こうしたタンカの多くは原色系でカラフルな仏さまが描かれているのですが、これは紫と金を中心とした気品が感じられ、一目惚れしたものです。

ネパールはその後経済を順調に伸ばして、今は随分と物価も高騰していると聞いています。
この時お世話になったたくさんの人たちと再会したいのですが、その思いは中々叶いそうにありません。

ドイツ人雑感

今日はドイツ人について少し書いてみます。

まずはドイツ人の家から。
ゼーリーゲンハウス
南部のフランクフルトからローカル線で40分くらい、郊外の落ち着いた住宅街にありました。
周囲はきれいに整備されていて、サイクリングに出かける老夫婦などを見かけました。

建物は2F建てで半地下もある広い家で、されにオシャレな納屋もありました。
庭も広く、レンガの敷き詰められた通路とその両脇は生垣が整えられていました。
そしてここそこにはリンゴ、梨、プラムなどの木が生い茂り、ちょっとした散歩もできるガーデンといった雰囲気でした。
garden
こうした庭で取れる果物や野菜は食卓にも上り、長時間煮込んだフルーツや新鮮なカボチャを使った胃にやさしいスープを出してくれました。
soup

私が接したドイツ人は限られた人数ですが、それぞれが真面目で冗談などは少なく、少しシャイな感じで、我々日本人からすると非常に好感がもてる人柄だと感じました。
戦前は同盟国として組んだわけですが、当時の日本人も直感的に好印象を持ったんだろうなと思います。
ここには10歳と6歳のかわいらしい娘さんがいました。
第二外国語として勉強中だというおっとりした英会話はわかりやすく、私の受験英語を通訳してくれました。
一緒にカードゲームをしたり、大好きだという日本のアニメの話をしてくれたり、庭を案内してくれるなど仲良くなり、今でも時々かわいいイラストを書いた手紙をくれます。
コケシ
stera
写真のポーズは、日本人=NINJAという発想からのようでした。

渡航前は何となく欧米人としてひとくくりに見てしまっていましたが、実際に付き合ってみると当初の印象とはかなり違っていました。
ヨーロッパだけ見ても個々の国でかなり個性が違うようなので、機会をみて他の国も回ってみたいと思っています。

癌性疼痛

歩行困難
60代の女性が腰を中心に体中が痛い、と来室されました。
腰を中心に痛みと重だるさが広がっていて、足や肩が特に痛く、歩くのも杖を使ってやっとの様子でした。
ベッドに横になるのも苦痛で、一番楽な姿勢はやわらかいイスに座った状態で、夜は痛みのため眠れないので強い睡眠薬を飲んでいるとのことでした。

お話を聞いてみると10年前に大腸ガン、2年前にも腸閉塞で手術をして、現在も近医の外科に通院して抗癌剤と痛み止めのモルヒネを処方されているとのことでした。
詳細な状態についてはご本人も理解しておられないようですが、2年前の手術の状況、そして深刻な夜間痛、カラダの動作と関係なく生じる痛みなどから末期の状態にあるように感じました。

そのため、鍼灸では既にここまで進んだ病気の勢いを留めるのは難しいこと、それでも薬の副作用から来る不快な症状や痛みは弱められる可能性があることをお話した上で治療に入りました。

まず気の滞りはあちこちにあり、治療の対象を決める焦点が何となく定まりませんでした。
なので直接痛みが出ている部分の状態を確認しながら治療点を取って行きました。
痛みのためベッドに横になることができなかったので、座ったままの状態で行ないました。
かなり重い症状が出ている患者さんに対してこのような姿勢で行なったことはあまりなかったのですが、時々行なっているcafeでの治療経験が少しは役に立った気がします。
治療後は全身の痛みがかなり取れ、顔色が良くなりました。
これから病状が悪化してきたとき、どれほど鍼灸で効果が続けられるかはわかりませんが、少しでも力になりたいと思いました。

バリ島の魔法の布

grinsin
治療室は個人的に興味のある品を飾っていて、多くは旅行に行った折に持ち帰ってきた思い入れのあるものばかりです。

これはバリ島の奥地にある「トゥガナン村」というバリ先住民が伝統的に作っているタペストリーです。
気が遠くなるほど大昔から大変な手間と時間をかけて作られていて、インドネシアの祭祀などで使われています。
この布は「グリンシン(Gringsing)」という名で呼ばれていて、「病気(gring)なし(sing)」の意味を持ち、無病息災と幸運をもたらす魔除けの布だと信じられています。

グリンシンは幾つかの紋様を織り上げるため、予め天然染料で数ヶ月かけて染めを行ない、最終的に少女が織り手となって織り上げていきます。
大変な根気と時間を必要とする難しい作業で、織り上げるまでには小さいものでも数ヶ月、大きいものだと数年もかかります。
この予め染めた縦糸と横糸で併せて織り上げる「ダブルイカット」という織り方は世界でも稀な技法で、現在は一部の地域でしか伝承されていません。

織り込まれるパターンは「太陽」や「バリ島に自生する花や植物」、「ヒンズー教の神の武具」など決まっていて、所有者の生まれ月によって決まっています。
それぞれの文様には哲学的な意味があり、生きる指針をも示しています。
写真のものは神さまの武器「チャクラ」というモチーフです。

グリンシンはこうした「いわく」のある布で、長い伝統で紡がれた生きた布です。
バリ島の夕日のような赤い模様を見ていると、随分昔にクタから片道4時間も車で揺られながら訪ねた「トゥガナン村」の夕日が懐かしく思い出されます。

英雄たちの凱旋

パレード
郷土の英雄による凱旋パレードがありました。
小さな町が朝から何となくソワソワと浮き足立っていて、昼過ぎにはいつもはまばらな歩道に見たこともないほどの人だかりができました。
その数は町民のざっと1.5倍ほど。

間もなく自衛隊の楽団と警察に率いられ、テレビ画面で見た英雄たちがオープンカーに乗って現れました。
驚いたのはその距離の近さで、手を伸ばせば届くほどの所を通っていきました。
そしてリラックスした笑顔がとてもよく、気軽に手を振ったり、知った顔を見つけて指差したり、とてもくつろいでいることが伺えました。
hero

私には何もかも初めての経験で、こういう距離感の近さは小さな町ならではの醍醐味だなあとちょっと感動しました。
2つのメダルと新婚の奥さんを携えたはじけるような笑顔には、幸せのお裾分けをいただいた気がします。

ドイツの料理

ドイツの料理というと我々日本人が何となく思い浮かべるのは
ビール、ソーセージ、ザワークラフトなどでしょうか。

私にとってもあまりイメージが湧かず、どんな料理が出てくるかと興味津々でした。
結果は予想よりは非常にシンプルな料理でした。
よく使う食材はジャガイモ、そしてパンです。
ドイツ料理
メインはポテトサラダとレバーを炒めたもの。写真には写っていませんが他に固めのパンとチーズ、ジャムなどがありました。
缶はドイツのビールです。ベルリーナ・キンドル、要するにベルリンっ子のビールという意味です。
ドイツでは各都市ごとに地ビールがあり、日本より気軽に飲まれているようです。
全体的に日本よりは高めの物価の中でビールは非常に安く、下の缶ビールで100円くらいでした。

ビール

もちろんソーセージなど定番のものもありました。
ドイツ料理2
これは地元のレストランで週末のランチで食べたものです。
ソーセージとポテトサラダ、右のグラスに入っているのはビールですがアップルビールという甘いもので、これも地場ビールです。
値段は全部で1000円くらいでした。

ドイツ食は味付けは塩コショウを中心としたシンプルなもので、それにジャガイモ、パン、チーズなどをあまり加工せずに食べている、という印象でした。
食への情熱は日本の方がずっと強いように思います。
その一方でケーキ類は本格的で美味しかったです。これはさすがに本場だなあと感じました。
ドイツケーキ

それとメニューは基本的にはドイツ語のみで書かれていて、日本のように写真などはないので、一人で行くのは難しいと感じました。
スーパーやブッフェ形式のものは問題なかったのですが、慣れるまでは地元の人と一緒に出かけた方が安心できると思います。

ドイツの鉄道

ハンブルク駅
ドイツでの移動は鉄道を使いました。
駅舎はシックで趣があり、まるでおとぎの世界にまぎれこんだような錯覚を感じました。
日本との違いは次のようなものがあり、注意が必要です。

まず「改札口がない」。
ヨーロッパの多くの駅には改札口がありません。
では料金はどのように徴収するかというと、中で車掌さんが検札に来るのです。
その時にチケットが万一なければ5倍くらいの罰金を払わなければならないそうです。

「トイレがない」
駅やデパートにはトイレがほとんどありませんでした。
たとえば首都のベルリン駅には広い駅構内の一箇所にだけあるのですが有料です。
料金は1ユーロ(140円くらい)と日本の無料トイレに慣れていると入るのに躊躇するような金額でした。
もっとも特急列車の中にはトイレがあり、こちらは無料で使えます。

「電光表示がわかりにくい」。
座席は一等、二等に分かれているのですが、指定席は厳密に分離しておらず、自由席と混在しています。
その区別は座席上の電光表示板でなされているのですが、英語の語感から想像できる「reserved」と「vacant」以外に「 ggffreigehben」というのがあり、座っていいのかどうかわからず逡巡しました。
空席案内
しかしこれは列車発車直前の予約状況を反映していないので「場合によっては席を空けて下さい」という程度の意味で、予約席の乗客が来るまで座っても良いという意味でした。

「チケットは有効化が必要」
チケットは日付を機械で印字して「有効化」という手続きが必要でした。
パスも日付の書き込みが必要ですし、地下鉄のチケットの場合はこれを知らなくて後になってドイツ人に教えてもらって初めて知ったくらいです。

これらには驚きましたが、大陸の移動手段として鉄道が整備されていたのでとても快適な旅を送ることが出来ました。
私が利用したのはユーレイルパスという外人向けに売り出しているフリーパスで5日間の乗り放題で5万円くらいでした。
電車内

電車の一般料金は事前予約と当日券で倍以上の差があるようで、ドイツ語の分からない身では不安があったのでパスを利用しました。

早朝の便ならコーヒーとクロワッサンの朝食がつくなど日本ではあまり見ないユニークなサービスがあっておもしろかったです。
列車の中

それと私は利用しなかったのですが、食堂車があったのには驚きました。

ハリ × cafe

haricafe
知人のカフェで体験鍼灸をやってきました。
いつもは治療室に引きこもっているので、時々こうした機会に出かけています。

今回は衝立で区切ったカフェの一室で鍼灸をしてきました。
来店された方々はいつもの治療室の患者さんとはだいぶ違っていて30代~40代の女性が中心、肩コリなど軽い疾患が多いものの中には重い慢性疾患をお持ちだったり、指関節が拘縮していて動かせない方などがいらっしゃって驚きました。
気軽な気持ちで出張に来たら、実際は強敵のいる他流試合のような感じになっていつもとは違った緊張感を感じました。

治療室があるのでなかなか定期的には出かけられませんが、時々こういう形で遠方の患者さんをケアできるのはありがたいと思います。

ハリカフェ後の賄い
治療が終わるとマスターたちと賄いという名のごちそうをいただきました。
出かけた先でハリをしておいしいものを食べる、これもまた私にとっては楽しい旅です。